Yuka Takara 高良結香

高良結香
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■「Goin' Home」

アジアを代表するブロードウェイのアクターが放つ衝撃作。

 沖縄出身で、ニューヨークのブロードウェイを舞台に活躍するミュージカル女優でシンガーソングライターでもある高良結香(たからゆか)。本作は、その 1stアルバムである。
 高良は、1998年に活動の拠点をニューヨークに移した。2001年にはミュージカル「Mamma Mia」で、初めてブロードウェイの舞台に立った。以後、「Flower Drum Song」、「Fantasticks」、「太平洋序曲」(演出:宮本亜門)などの作品でブロードウェイの舞台に立ってきた。「Flower Drum Song」では、主演を務めるまでに急成長を遂げ、ブロードウェイのアジア人女優の中でもずば抜けた実力を発揮している。

 今回のアルバム「Goin’ Home」に収録された作品には、ブロードウェイ仕込みのヴォーカルの力強さと繊細さ、抜群のリズムのセンスが凝縮して詰め込まれている。バラード、 ロック、R&B、ファンク、ジャズ、ミュージカル、ヒップホップといった、彼女が長年触れて来た音楽の要素が自然な形で混在し凝縮されており、スタン ダードサイズでは収まりきれない、音楽的なスケールの大きさを感じさせてくれる。
 そこで歌われるのは、故郷・沖縄への想いや辛い別れ・ハートブレイクを歌った曲、スウィートなラブソングまで、ハッピーエンドへと前向きに一歩ずつ進 んでいく姿勢である。


沖縄、東京、ニューヨーク…。ワールドワイドなセッション。

 今回のレコーディングは、沖縄、東京、ニューヨークで行われた。
 沖縄でのレコーディングは、マドンナの初期のツアーメンバーでもあったTom Inagawa(Key Boards)とボストンのバークリー音楽大学出身で、ロサンゼルスと上海を拠点に活動を行うナカムラアキラDrums)を中心に、ライブ感あふれる セッションが繰り広げられた。そうした中で、高良自身が昔からリスペクトしていたというR&Bバンド、ザ・ワルツのリーダー、Rolly Cooke(沖縄を代表する作曲家、普久原恒勇氏の長男)との共演も、デュエットという最高の形で実現した。
 東京でのレコーディングは、高良の実の弟であるMickeyとのコラボレーション。若い感性にあふれた自由で強力なトラックは、よりup to dateで、洗練されたダンサブルなサウンドに仕上がっている。
 ニューヨーク・レコーディングは、盟友Richard Ogawaと録音した「今なら素直になれるよ」。沖縄でのミックス&マスタリングで、亜熱帯の湿度を帯びたかのような、よりふくよかな情感がジワリと染 み出しているようだ。
 海を越えての様々な形の作品づくり、レコーディングは、「Life as a Gypsy」という彼女の生き方そのものを映し出しているのかもしれない。


高良結香2005-2006

 2005年夏、高良結香はニューヨークでの活動と平行して、故郷・沖縄での音楽活動をスタートさせた。アメリカでの音楽的なパートナーでもある Richard Ogawa氏と作り上げた「今なら素直になれるよ」は、沖縄の結婚式場のコマーシャルソングに起用され、8月に那覇市の桜坂劇場で行われた2日間3公演 のライブも大盛況で強烈なインパクトを残した。11月には那覇市の沖縄戦終結60周年事業「Sound Rainbow アジアの人々とともに」(那覇市・奥武山陸上競技場)で、BEGIN、モンゴル800、古謝美佐子、MOCCA(インドネシア)らと共演。2006年3 月には宮本亜門氏の呼びかけで行われた「島や宝コンサート」(沖縄コンベンション劇場)に出演するなど、ミュージシャンとして着実な歩みを続けている。

 そうした中で、高良は、2006年7月23日に、アメリカ・サンフランシスコで幕を開ける「A Chorus Line」のUSツアーの主要キャスト、コニー・ウォン役に、半年以上に渡るオーディションの末に選ばれた。「A Chorus Line」は、サンフランシスコで約2カ月間の公演を行った後、9月18日からはニューヨーク・ブロードウェイでプレビューがスタート、10月5日には ブロードウェイで、実に16年ぶりという記念すべきオープニングを迎える。ミュージカル史上に残る空前の名作の、ブードウェイでのオープニングの舞台 に高良結香が立つ。

 演出家の宮本亜門氏は、ブロードウェイでの彼女の魅力について次のように話している。
「結香にとって『白人を越えて表現する』というのはどうでもいいの。あるひとつのレールに乗っていくのではなくて、ただ、歌が好きだ、私は私さっていう のがぽーんとある。だから舞台の輝きが違うの。同じブロードウェイの流れに入るんじゃなく『結香は結香』っていうが彼女のすごさ。だからこそ光るんで すよね。舞台の上でも。『私は来たお客さんを楽しませたいの。私も楽しいし』というところで、ばーんとぶつかっているわけですよ。(中略)だから、ア メリカでも、彼女はこれだけ愛されるの。稽古場でも。ほんとに愛されるの。で、稽古場が楽しくなる、劇場が楽しくなる。お客さんも喜ぶ。こういう人がど んどん出てくればいいと思っている」(季刊「カラカラ」vol.19の対談より)

 高良結香は、6月中旬、長い公演のためにアメリカへ向けて旅立つ。このアルバム「Goin’ home」には、アメリカの彼女と沖縄、日本のファンを結ぶという強い想いが込められている。長期の不在の時間を静かに埋める、優しくあたたかなメッ セージを感じていただきたい。

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