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Transit Pass
vol.3 プノンペンの市場でゴーヤーを探す。
Phnompenh,Cambodia Apr.2001
カンボジアに行った。バンコク経由でプノンペンに飛んでスピードボートでアンコール遺跡のあるシェムリアップまで。そこからバンコクまではバスに乗った。
出かける前に耳にしたこの国のウワサはロクなものじゃなかった。銃を持ったポルポトの残党、地雷、悪路、貧困…。そんなイロイロが少し引っ掛かったままプノンペンの空港に降りた。イミグレーションを出て感じたのは、ひどくノンビリしているということ。カルカッタとかカトマンズで感じたガツガツしたような東南アジアのエネルギーというのを感じなかった。
カトマンズでは空港を出た途端、荷物をひったくられるようにタクシーに乗せられたが、ここは何だかとても穏やかなのだ。
カンボジアは、雨期に入る直前の一番暑い季節で、気温は連日40度近く。ギラギラとした太陽が通りを照らし、乾いた土地からは埃が舞って街は霞んで見えるようだった。活気がないのは、みんなこの暑さにやられてるのか…。
ガイドブックによるとカンボジアにはゴーヤーチャンプルーがあるらしかった。アンコール目当ての旅だったが、旅行の間、このことがどこかにずっと引っ掛かっていた。
ゴーヤー・苦瓜は中華料理の食材に使われることも多い。苦瓜があるところに、その炒めもの、チャンプルーがあるのは何の不思議もない。海外でゴーヤーを初めて見たのは、カナダ西海岸バンクーバーのチャイナタウン。そこにあったのは細くて色も白っぽいもの。イボイボの数もあまり多くはなかった。今回はできれば食べてみようと思っていた。
ホテルから歩いてすぐのセントラルマーケットは、この国で最大の市場。中央が天井の高い巨大なドームになったクリ−ム色の建物で、一目見るとイスラムのモスクのよう。ドーム部分には宝石や貴金属、仏像などのちょっと高そうな商品を売る店が並ぶ。
このあたりは人も少なくノンビリしてるのだが、ドームの周囲のより日用雑貨に近いモノを売るあたりには、沢山の人が集まって活気がある。魚がズラリと並んですごい匂いのする通路を抜けて野菜が並ぶ一角に辿り着いた。雰囲気は那覇の農連市場に近い。濃い緑色をした沢山の野菜を売る人がズラリと並ぶ。売り手の多くは女性だ。いくつかの店を見てみたが、ゴーヤーがある店は少数派のようだ。色はバンクーバーで見たものと同じように白っぽくてイボイボも少ない。沖縄の濃い緑色をしたゴーヤーとは品種が違うのだろうか。それとも育て方や土地、肥料が違うせいか。
一枚写真を撮らせてもらって食堂に行く。市場にある食堂の多くは、あらかじめ作られた料理から選んで注文するというところがほとんどのようだった。鍋や大皿をのぞかせてもらったが、それらしい料理はなかった。ゴ−ヤ−炒めは、こちらの言葉で「チャー・ムレアハ」。いくつかの店で尋ねてみたが、少し困ったように笑って首を横に振られてしまった。町中の食堂でもそう。結局滞在中、いろんな場所でバイクタクシーの運転手にお願いして食堂やレストランを回ったが、出会うことはなかった。セントラルマーケットで買って食堂で調理してもらえばよかったとも思った。大袈裟に後悔することもないが、ちょっとだけ心残り。でも、このことは、また次に来る理由になるかもしれないな。
■バンコク〜プノンペンの航空運賃は、片道ノーマルで1万7000円くらい。インターネットを使ってバンコクの旅行会社などを利用すると、もっと安く手に入る。ビザは空港や国境で取得可能。US20ドルと顔写真が必要。やっぱりカンボジアの治安は悪い。特に夜のプノンペンは要注意。
(2001年6月、おきなわJOHO掲載)
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